ミネハハ 秘密の森の少女たち

ミネハハ 秘密の森の少女たち [DVD]エコール [DVD]


『エコール』と原作を同じくする映画『ミネハハ 秘密の森の少女たち』が発売されていた。『エコール』は2004年ベルギー・フランス製作。こちらは2005年イタリア・イギリス製作。って、こうやって見るとほぼ同時期か。どういう経緯でこうなったんだろう。普通に後追い?全く関係ないところから出発した企画がたまたまかちあった……わけでは流石にないんだろうなあ。著作権とかの問題は……作者の人の死後から70年以上経過してるから大丈夫……なのか?

  • ストーリーの大枠は、まあ大体同じ……と言えなくもない、くらい。でも、受ける印象はやっぱり全然別物。
  • 長回しのカットが少なく、テンポよく話が進む。
  • 露骨に描かれる大人たちの悪意、それに反抗するこども達。外の世界……というほど隔離されているわけでもなく、普通に男も出てくる。『エコール』の緩やかな、でも揺らぐことのない支配と比べ、こちらは厳格な修道院って感じ。
  • 幻想的な雰囲気は薄れ、絶叫とか流血とか満載のサスペンス風味。その分話が分かりやすくなった、と思ったんだけど、『エコール』も結構言いたいことは整理されてるような気がするのよね。あのフロイトを聞きかじった男子中学生が好きそうな(つまりは自分が好きそうな)直喩は、そのまんま受け取るとあからさま過ぎて、もっと他になんか色々読み取れてない部分がありそうな気はするけど。
  • 女の子たちの年齢がぐんと上がった。バレエも、拙さがまるでない。可愛い子いっぱい。でも、innocence(『エコール』の方の原題)ではないわなこれは。
  • 女の子ばかりでなく年経た人同士の同性愛も。ここらへんは『エコール』にはなかった視点
  • ぱんつはいてない


実際に観た感想はそんな感じ。ちなみに、海外のDVDジャケットはこんな感じで、この紛らわしいジャケットを作った、日本版の発売元であるジェネオンは、二匹目のドジョウを捕まえる気満々だったことが伺える。この売りたがり屋!(ペシペシペシ