オタクメディアの相関関係

地方都市の空疎化が正直恐ろしい

漫画のアニメ化とか、ゲームのノベライズとか、そういう行き来について一度まとめてみたくなったので、適当に書きます。特にゲームに関しては私は全くの無知なので、正直外から見た意見しか書いていないのですが、ツッコミなどありましたらよろしくお願いします。

アニメ⇔漫画

鉄腕アトム Complete BOX 1 [DVD]


漫画の神様と日本初のTVアニメシリーズ(これについてはなんか間違いだという話を聞いた気もするけど)の原作者が同じだから……かどうかは知らないが、長年に渡って蜜月の関係が保たれている。アニメ化、あるいはコミカライズする上で大きな壁があるという話もあまり(少なくとも他のメディアに比べれば)聞かない。漫画のアニメ化は大々的に取り上げられるのにアニメ⇒漫画が専らアニメ放映中の作品に限られるのは、アニメが実際に放映される期間の短さと、一度に視聴できる絶対数の多さから来る力関係?のためか。

アニメ⇔ゲーム

AIR 1 初回限定版 [DVD]


アニメ⇒ゲームは、アニメのスポンサーにゲームメーカーが名を連ねることも多いため、頻繁に行なわれる。だが、ゲームとしての面白さを重視するため?「風の谷のナウシカ」(厳密には原作は漫画だけど)のように原作の内容を無視して作者やファンを怒らせてしまうようなもの、あるいはキャラゲーと揶揄されるようなものも少なくないようだ。ゲーム⇒アニメは、以前なら「ドラクエ」や「FF」、最近だと「ゼノサーガ」のようにRPGが多かった気がする。他のジャンルで私がパッと思いつくものだと「星のカービィ」「ソニックX」「ロックマン」などアクション系。あるいは「ストリートファイター」や「飢狼伝説」といった格闘ゲームとか。やはりゲームというのはプレイヤーが能動的に楽しんでこそのもので、その面白さを映像で伝えるというのは難しいのかもしれない。ゲームとアニメをセットで趣味に挙げる人が多い割に、アニメ化したゲームというのはそんなに多くないように感じられる。最近増えてきたのは18禁ノベルゲーム原作だが、マルチエンディング方式をどうやって料理するかが鍵かもしれない。

アニメ⇔ライトノベル(小説)

スレイヤーズ vol.1 [DVD]


アニメ⇒ライトノベルは、そもそも角川スニーカー文庫が「ガンダム」の小説を売るために作られた、という話があるだけあって非常に多い。文章の方が情報量は基本的に多いためか、アニメ本編の補完的な話もやり易いようだ。あかほりさとるスタジオオルフェの2人など、アニメの脚本家が自ら筆をとることも多いが、やはり本職とは違うためか、単品としての出来は口を濁らせるようなものも少なくない。ライトノベル⇒アニメは、言わずもがな、ここ1、2年急激に増えてきた流れ。先述した小説の情報量の多さがここではネックとなって、ほとんど原作のダイジェストになってしまう場合がある。

漫画⇔ゲーム

ドラゴンクエスト―ダイの大冒険 (1) (ジャンプ・コミックス)


漫画⇒ゲームはあまり印象がない。漫画がアニメ化に合わせてゲーム化、というのはよくあるが、そうするとどうしてもアニメの方のイメージが強くなってしまうためだろうか。ゲーム⇒漫画は「ロトの紋章」「ダイの大冒険」、アンソロジーも挙げればドラクエ4コマなど、旧エニックスが積極的だった。あとは、「コミックボンボン」「コロコロコミック」などの児童+ホビー雑誌か。そういえば現在「ひぐらしのなく頃に」がガンガン系列でやっているが、コンシューマー版発売に当たってスクエニから出たりしたら面白かったかも。実際はアルケミストらしいですけど。


……でも、考えてみたら「ダイ」も「ロト紋」も世界設定はゲームからとってるものの、全くの別物ですよね。これ入れるのは反則かなあ。

漫画⇔ライトノベル

D.Gray-man reverse 1 旅立ちの聖職者 (JUMP j BOOKS) (JUMP jBOOKS)


漫画⇒ライトノベルの代表格は、一つの漫画雑誌作品のノベライズを目的として創刊されたジャンプJブックス。刊行点数はそれほど大きくないが、最近だと「Dグレイマン」など、一部はそこらのオリジナル小説より余程売上げがいいようだ。流石最盛期600万部を誇った雑誌。そういえば乙一ジョジョのノベライズを書いてたけど、ひとつ西尾維新上遠野浩平も集めてトリビュートアンソロジー集でも作りませんかね集英社さん。ライトノベル⇒漫画というラインは、アニメ化する前の前哨戦、といった意味合いが強いように思われる。ライトノベルはイラストも重要な要素だが、原作絵師がそのままコミカライズを担当、ということはあまりないようだ。

ゲーム⇔ライトノベル

小説 ドラゴンクエスト (ドラゴンクエストノベルズ)


よく言われてるように「スレイヤーズ」など、ゲーム(特にRPG)の影響を受けた小説は多い。最近は特に、18禁ノベルゲームからの影響が強いようだ。実際のノベライズはというと、ファミ通文庫などはFFやテイルズシリーズなどRPGのノベライズに積極的だが、それくらい。ではその逆、ライトノベル⇒ゲームはと言うと、アニメ化されるくらいの人気がないとゲーム化もされない。当然数も少ない。