2008-01-05から1日間の記事一覧

百年の孤独/G・ガルシア=マルケス 鼓直:訳/新潮社

新年一発目の読書は、ノーベル文学賞受賞作家の代表作。なんだか聖書みたいな感覚に襲われた。 一組の男女から始まった一族が、マコンドという村で近親相姦を繰り返して子を成していく。彼らは父母の、あるいは祖父母の名前をつけられ、為に、百数十年という…

風の大陸 第十四部 渦/竹河聖/富士見ファンタジア文庫

ラクシさん、女装して色仕掛けの巻。あんまり艶っぽく描かれてはいない。マレシアーナ様の足元にも及ばない。アドリエに一遍戻って教えを乞うてきなさい。

ROOM NO.1301(5) 妹さんはヒロイック?/新井輝/富士見ミステリー文庫

登場人物の青い思考に苛々してしばらく中断しようと思って、気がついたら半年が過ぎていた。その間にちょっとは耐性がついたのか、以前ほど苛々することはなかった。よかったよかった。

吸血鬼はお年ごろ/赤川次郎/集英社コバルト文庫

実はコバルトで一番累計発行部数が多いシリーズ。作者が地の文でキャラクターに向かって突っ込んでたり、楽屋ネタっぽいのがあったり、妙に温度の低い……悪く言ってしまえばやる気のなさそうなユーモアが魅力、なのかな。冒頭だけ状況説明が多いのに比例して…

ARIEL(8)/笹本祐一/朝日ソノラマ文庫

奥付を確認したら、前巻から2年のブランクがあったみたい。この巻が発行された93年は、「ARIELコミック」が終わり、雑誌も「獅子王」が潰れて新たに「グリフォン」が創刊するもすぐにまた休刊、とソノラマ自体が色々ごたごたしてたみたいなので、その煽りを…

ラブクラフト全集2/H・P・ラヴクラフト 宇野利康:訳/創元推理文庫

いや、正確にはこれは読了カテゴリに入れていいものではない。何故なら、収録された三篇の内、「クトゥルフの呼び声」「エーリッヒ・ツァンの音楽」まではよかったのだけど、「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」がどうにも眠くて読み切れず、短気を起こし…

夢みるように愛したい/折原みと/講談社X文庫ティーンズハート

漫画家であった折原みとが、花井愛子の著作の挿絵を担当したことをきっかけに小説にも挑戦した、その第1作。改行が多くて読みやすくはあるけど、普通によくある女の子の口語体一人称で、そこまで崩してる感じはしない。お話にも特に言うことはないけど、もう…

楽園の魔女たち〜賢者からの手紙〜/樹川さとみ/集英社コバルト文庫

牧歌的ファンタジー。この巻だけだと世界設定とか色んなものが自分の視界に入ってこなかったので、評価保留。なんとなく美系の魔術師先生にセラヴィー先生@赤ずきんチャチャの影を感じた。友情以上百合未満な展開も。