10年前のアニメ・漫画・ラノベ等を回顧する

つまり1999年ですね。新年一発目から懐古にひた走るのも自分らしいかなあと思ったので。個人的に重要なものと世間的に重要なもの、リアルタイムで見ていたものとそうでないものがごっちゃになってます。

ライトノベル

ブギーポップ』『マリみて』『フルメタ』がスタートした前年と比べると地味目。


富士見はなんだかんだ言ってまだこの頃は元気。日販ランキングを見ると、以降は下り坂だけど……。この年も、榊一郎棄てプリ』、星野亮ザ・サード』、舞阪洸火魅子伝』がスタートし、『まぶらほ』の築地俊彦、『Dクラ』の宇野耕平(旧PN)がデビューしている*1電撃は、『歪曲王』『夜明け』『ペパーミントの魔術師』『エンブリオ浸蝕』と今では考えられないハイペースだった『ブギーポップ』を中心に力を蓄えつつある時期。この年鳴り物入りでデビューした『コールドゲヘナ』のアニメ化が頓挫しなければもうちょっと以降の流れが早くなってたかも。『月と貴女に花束を』では多分初めて"イラストに騙される"という経験をした。スニーカーは、『ラグナロク』が元気でした。あとは……ああ、桜庭一樹ファミ通文庫でデビューしたのってこの年か。


完結したのは、前年アニメ化された『ロストユニバース』、正伝のみで外伝は電撃でもうちょっとだけ続いた『ゴクドーくん』に、あの時期にあのタイトルってのはどうなんだろうか、な『必殺お捜し人』(「世界の終末」っていくらなんでもあからさま過ぎだろう。内容的には間違ってないけど)等。その後不良債権化することになったのは『E.G.コンバット 3rd』と『封仙娘娘追宝録 8 刃を砕く復讐者 上』。


レーベルとしては、ソニー・マガジンズアニメ雑誌AXの名を冠するソニーマガジンズAX文庫が創刊。が、1年かそこらで討ち死に。実際にどれか1つでも読んだ記憶はなく、春眠暁の『功夫娘々・疾風録』って響きがアレに似てるなあ、と思ったくらいだった。ちなみにイラストはMEE(みいくん)で、このコンビは富士見ファンタジアの『はいぱーぽりす』ノベライズコンビ(というかMEE氏が原作なんだけど)でもあった。

アニメ

エクセル・サーガ』『臣士魔法劇場 リスキー☆セフティ』『無限のリヴァイアス』と全く毛色の違う脚本を同時にこなした黒田洋介の年。『デュアル!ぱられルンルン物語』もこの年か。色々とバラエティ豊かだったワンダフルアニメのラストは『Di Gi Charat』が飾った。『リヴァイアス』もそうだけど、『ベターマン』『今、そこにいる僕』『BLUE GENDER』辺りは世紀末だったなあ、と思わなくもない。(本来は)子ども向けの作品としては『デジモンアドベンチャー』『おジャ魔女どれみ』がスタート。他に『To Heart』『∀ガンダム』など。


映画では『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』『アキハバラ電脳組 2011年の夏休み』が公開。1995年から続いていた中高生・マニア向け角川アニメ映画は一旦ここで途切れた気がする。次の年が『モンコレナイト』はまあ分かるんだけど、何故か『おじゃる丸』と同時上映だし。未完成で公開して有名になった『ガンドレス』も。

漫画

1997年に『ONE PEACE』、1998年に『HUNTER×HUNTER、そしてこの年に『ヒカルの碁』『テニスの王子様』『NARUTO -ナルト-』と徐々に現在に至る長期連載の布陣が揃い始める。矢吹先生は『邪馬台幻想記』で、久保帯人先生は『ZOMBIE POWDER』で初連載を経験。『武士沢レシーブ』の年表ラストは話題になった。一方マガジンはというと、『GetBackers-奪還屋-』『SAMURAI DEEPER KYO』で自分の厨房的感性を刺激。サンデー、チャンピオンはあまり記憶に残っていない。終了した作品は『るろうに剣心』『地獄先生ぬ〜べ〜』『H2』など。


少年誌から一時的に卒業して青年誌・マニア向け雑誌に目が行き始めた頃でもあった。後者の連載開始作品としては『あずまんが大王』『ヘルシング』。

ゲーム

特にゲーオタでもないので全体でどう、というのはなし。

  • FFVIII』発売。主題歌のフェイ・ウォン『Eyes on Me』が売れる。ゲーム性を大切にしたい人たちはグラフィック及びストーリー至上主義にぷんぷん。
  • beatmania IIDX』稼動。
  • 夜中に弟が『ときメモ2』やってた。自分もこっそりやらせてもらった。
  • こみパ』の影響で九品仏大志のキャラをトレースする人が続出。みつみ美里に「ちゃん様」の愛称が。
  • tacticsから移籍したスタッフによるKeyの第一作『Kanon』発売。今では冬ゲーの代名詞的存在ではあるけど、実際に発売されたのは6月だった。泣きゲーでは『加奈〜いもうと〜』なども。
  • 『痕』盗作騒動。翌年の葉鍵板誕生のきっかけに。

インターネットその他

*1:追記:言われてみれば。すいません、ここの文章は文庫刊行がスタートした年、ということで考えてください…。『棄てプリ』『Dクラ』参加の第1回龍皇杯が98年、『ライトセイバーズ』参加の第2回が99年