それでも町は廻っている(5)/石黒正数

それでも町は廻っている 5 (ヤングキングコミックス)


近所に二つある書店のうち、滅多に行かない方で購入したら巻数間違えてたことに家帰ってから気付いた。幸い交換はしてもらえたけど……なんだろう、相性が悪いのかしら。


この巻では、エビちゃんは可愛く、紺先輩はアホといちゃいちゃ。メガネは影が薄く、エロユキは1コマしか出番がなかった。.細かいところでは小学生時代のアホのちょっと甘酸っぱい思い出とか、胃薬を飲むモリアーキーの流れるようなシーンとか、クリーニング屋の「冴えてるね……!(グッ」とか台風の時の、恐らく適当に縛ったと思われるアホの髪型とか、お泊りでかしこまってる紺先輩なんかが印象に残っている。


かようにどの話も面白いは面白いんだけど、なんて言ったらいいんだろう、どことなく据わりがよすぎるというか、説明過剰というか、きっちりしすぎているというか。お話作りが上手すぎることに窮屈さを感じることがある。毎回そんな綺麗に落とさずとも、少しくらいは脱線してくれていいのに。これは作者が好きだと思われる推理小説を自分があまり好きでないことに由来するのか。多分あんまり関係ない。