最近過剰なものを脳が受け付けない
先日、岡田芽武の『SHADOW SKILL』を久し振りに読んだら、目がえらい疲れた。元々画面が真っ黒に見えるほど描きこみの量が凄いことがウリの一つで、読み易いとは言い難い漫画ではあったものの、10年前(ちょうどアニメ化した頃ですね)はついていけてたのになあ……。
SHADOW SKILL(1) (KCデラックス アフタヌーン)
- 作者: 岡田芽武
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/09/21
- メディア: コミック
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SHADOW SKILL(5) (KCデラックス アフタヌーン)
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前世紀には、線が多くて情報量の高い絵をこそ是とする、という流れが確かに存在していて、自分も読者としてそれに乗っかっていたのだけど、気がついたらシンプルでスタイリッシュ(?)なものにばかり囲まれていた。そういう流れが視界に入らなくなったから自然そういう漫画が読めなくなったのか、そういう漫画が読めなくなったからそういう流れが視界に入らなくなったのか。コミッカーズのバックナンバーでも漁ったら分かるのかしら。
……ああ、これって、個人的な問題として捉えると、ライトノベルで、昔は世界設定を延々と開陳し続けるのとかご褒美だったのに、最近は胃にもたれるようになってきて、好みが日常的な作品にシフトしてきた傾向とリンクしてるのかもなあ。どっちも作品から迸る作者の情熱が暑苦しい……とまでは言わんけど、あんまりに重たくて今の自分には受け止められない、という意味で。別にいいっちゃいいんだけど、一種の過剰さを愛さなくなったらオタクとしてどうなんだ、という気もするなあ。自然治癒待ち。