日本のアニメ・漫画における思想、良心及び宗教の自由とか

  • なにやら『ジョジョ』が宗教関連でゴタゴタしてるらしい。その一件自体は、製作者の不注意によるものだった……というか、そもそも発端となった報道が「嘘を嘘を見抜けない」或いは見抜けていたとしてもスルーしていた共同通信の煽り、なんて話も出ている。後出しジャンケンだけど、この話を最初に聞いた時点で薄々そんなところじゃないかなーとは思っていた。
  • それとは全く関係ない話なんだけど、『ヘルシング』がドイツで18禁扱い(http://f.hatena.ne.jp/megyumi/20080529071535)と聞いて、安心したことを思い出した。規制されて安心、というのもおかしな話ではあると思うけど、アレが欧米で普通に受容される方がある意味怖かった。だから、海外でもファンが多いと聞いて、ちょっと戸惑っている。
  • そういった感情の裏には、まずああいうアナーキーなものは当事者に肯定されたり広く受容されたりすると、刺激が薄れて面白みが薄れるよなあ、なんて考えもアリ。私の狂気は君達の神が保障してくれるという訳だ、的な。はまた、こういうのを作れるのも面白がれるのも、アニメ・漫画で宗教や思想が扱われることによく言えば寛容な自分たちだけだ、なんて傲慢な思考もなかったとは言えない。だからこそ、あの『ドラキュラ紀元』を読んだ時、海外にもこういうのがあるのか!と非常に驚いたわけで。自分が無知だった、と言われてしまえばそれまでだけど。アレだ、『あずまんが大王』が海外で受けていると聞いた時に覚えた感情と一緒だ。
  • アニメ・漫画と宗教と言えば、日本の漫画・アニメにおける宗教者って、なんで教えに殉じて狂気に至る人が多いんだろうなー。聖職者の清らかな顔の下に隠れた狂気……というギャップが面白いのかしら。アンデルセン神父@ヘルシングとか、ハックルボーン神父@ブラッドジャケットとか、モズグス様@ベルセルクとか、ジャック・フリスビー@オーフェンとか、あの辺の人らの出自ってどこなんだろうか、とか。


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