老人と海/ヘミングウェイ 福田恒存:訳/新潮文庫

老人と海 (新潮文庫)


何度も繰り返される「あの子がいてくれたらなあ」「朝になったら食べるんだ」等の独り言。老人の悲哀。それとは対照的に、獲物に襲い掛かる鮫相手に見せる、意外、というかあそこまで来たらほとんど超人的としか思えない強さ。本文が終わった後に、人知れず老人が死んでいそう。