雲のように風のように

酒見賢一『後宮小説』のアニメ化。ファンタジーノベル大賞は三井不動産販売と読売新聞社が当時主催、日本テレビが協賛で受賞作はアニメ化前提だったらしいけど、そういったお堅い名前を看板に、あの作品をアニメ化してくれ、と言われて、製作スタッフはさぞかし苦労しただろうなあ（笑）結果的には、駆け足なところはあるものの、意外とよく出来てる。というかあれだ、この原作って元々メタファーじみた要素が多くて、自分はそこら辺を邪推するのが大好きなオタクなんだけど、原作では語り手によって文章で説明されちゃってるところをアニメでは（多分前述した事情から）ばっさり削ってて、その見えない部分が逆にメタファーとして美味しいというか。いちいち原作ではこのシーンはああいう意味が含まれてたんだよな、とニヤニヤしながら観てました。

原画には私がよく聞くところだけでも磯光雄、鶴巻和哉、宮崎なぎさなんて名前がずらりと並んでいた(⇒)。ジブリの作画監督の人繋がりかな。