おまもりひまり(1)/的良みらん

おまもりひまり 1 (角川コミックス ドラゴンJr.)

凛子「CVネタはないそーよ。さすがに大人になったよーね」 


http://archipel.cside.com/matra/topics/matra_topics.htm


おとなは!まったくおとなは!


つーわけで、「いつか一般向けに行くんだろうなあ」と言われ続けてたえろい人が遂に出した、一般向け初単行本。……予想はしてたけど、あっちのお仕事と全然変わらないなあ。自分の作品の脳内CVを記載してないこと以外は。人によっては厨設定と言い出しかねない世界観、武装した女の子、ある意味職人芸的に完成度を高めていく小奇麗な絵。読んでて、全然違和感を感じませんでした。この文章で、エロをお色気にまで抑制してる転向の例としてこの人を挙げたけど、アレ間違いでした。むしろ、普段のエロがお色気の延長線上にあったと言うべき。隠そうとしても隠し切れず、その様がむしろ普段のエロ全開よりエロかったベンジャミンとは対極。


つっても、あっちのお仕事が実用に耐えないかというと、そうでもなく。初めからTVアニメ化、コンシューマ化を想定して作られたエロゲのように、エロが数として少ないわけでもなく、他のシーンに比べて手を抜いてるわけでもなく、ストーリー上不要というわけでもない。なんつうか、アレは単にああいう「薄いエロ」というものなんだと思う。濃い味が好きという人もいれば薄い味つけが好きという人もいると、それだけの話。んで、私自身は濃いものも好きだけど、薄いのも好き、という。


しかし、表紙はこれ、なんだか微妙だなあ。作者のサイト見たら、CG彩色する人が今回から変わってるようなので、そのせいか?個人的には、『Angelical Pendulum(1)』『無限想刻』のが好き。


某所の、「出世し損ねた都築パパン」という評は結構的を射てるような気もするけど、まだまだこの先どうなることか分かんないよね。