妖神グルメ/菊地秀行/朝日ソノラマ文庫

妖神グルメ (ソノラマ文庫 (278))


天才イカモノ料理人が、妖神クトゥルー復活の陰謀に巻き込まれる。菊池秀行がクトゥルー神話に挑んだ異色作。


うーんB級。菊池センセの作品は何作か読んだ程度、クトゥルーを主題にした作品に至っては初体験なんですが、想像以上にすっ飛んでるなあ。クトゥルーって、もっとおどろおどろしい印象があったんですけど、そういうイメージが薄いのは、主人公のキャラがあまりに濃過ぎるせいでしょうか?地球を1秒で七回り半しそうな触手の太平洋横断とか、米海軍空母とクトゥルーの家来の怪獣大決戦とかは、そういうものとして楽しめました。でも、感想見て回ってると結構真面目に……というか、まともな評価されてるのが、ちょっと意外だったり。


ちなみに、私がクトゥルーのことを初めて知ったのが、「スレイヤーズ」のシャブラニグドゥことシュブ=ニグラスだったとは、お釈迦様でも気付くまい。あれ?でもアレって、元ネタとして確定してるわけじゃないんでしたっけ?