お前 1000 冊読んでるか?

http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060414#p1

「1000 冊読んでないとダメだ!」というような筋合いの話が魅力的に為される場というのは主に OFF 会というか、暮らし上のファン交流の場で、これをネット上で読んでも文字の圧力が虚しい。


上の年代の人たちと話す時、よく「最近のオタクには(オタクとしての)常識が通じない」「共通認識が足りない」みたいな話が出てきます。なるほどそれはそうだなあと思うのですが、疑問なのは、昔の人たちはインターネットという道具がない状態で、どうやって共通認識を育んできたんだろうということ。雑誌がそれだけの力をまだ持っていた?単純にオタクの総人口が今より少なかったから、それだけ各人の認識も把握しやすかった?コミュニティに属してなければオタに非ず?消費される作品数が少なく速度が遅かったから、とある作品がコミュニティ全体にじっくり浸透することができた?んで、これ読んでて思ったんですが、暮らし上のファン交流の場があったから、というのはあるかもしれませんね。目の前の人と話を合わせなきゃ、という感情はネットでのそれより強い、みたいな。

千里の道も一歩からといっても、歩き続けるためには中間で感じることのできる手応えって大事で、つまりは「ファンとしての自負は、どの時点からでも持ち続けられるに越したことはない」という点で、昔のファンはいまのファンよりもよっぽど手応えを感じながらジャンルに没入することができたんではないかなとか。


これは普段からよく感じていることではあるんですが、私としてはその趣味をどれだけ持続できてるか、というのを手応えとしてるところはあります。