下心がチャックからはみ出てるんだよ

  • ハガレンのアルにずっと既視感を持ってたんだけど、あれだ、スレイヤーズすぺしゃるの乙女ちっくな動く鎧(リビングメイル)だ!あー長年の疑問が氷解してスッキリ。
  • テレ東の新番紹介で、きらレボの主人公が「○○さんなんですかー!じゃあ演技上手いはずですよねー!」とか言われてた……皮肉?

小学館のライトノベル文庫、2007年度創刊!

http://stella.cocolog-nifty.com/starchartlog/2006/04/2007_4aee.html


気になった点

  • 一つのレーベルで明確に男性向け、女性向と分けるのってこれが初でしたっけ?
  • 原稿枚数が400字詰め原稿用紙で45〜420枚程度と、短中長編なんでもござれ。
  • 応募要項より「ビジュアルが付くことを意識した、エンターテインメント小説であること。」……ある意味難しい注文かもしれません。要は、イラストをつけた時に映えるような作品ってことなんだろうけど。

それなんてラノベ?

聖結晶アルバトロス」がラノベっぽいとを聞いて、なるほど確かにと納得した自分がいるんですが、どこがどう、と聞かれるとよく分からない。女の子+能力ものだから?確かにそういうのラノベには多いけど、それもなんか単純すぎるよなあ……単なるラノベ脳の影響でしょうか。

キャラクター小説/萌え小説/ゼロの使い魔

ゼロの使い魔」がアニメになります。最新刊は、日販の文庫ランキングでマイナーレーベルとしては異例の5位に入りました。実際の売上は分からない(というかいくらなんでもキノやシャナ、フルメタと同列とは思えない)けれど、この順位だけを見れば電撃や富士見といった老舗のトップと比べてもあまり遜色はありません。まさに絶好調と言っていいでしょう。


ゼロの使い魔」ほど、外から見た作品のイメージがヒロイン単体の(性的な)魅力一色で、尚且つそれでアニメ化までこぎつけるほどの人気を獲得したラノベはそうありません。評判を聞いているとそう感じます。実際、読者の男性率が96%という数字も、その辺りを証明しているのではないでしょうか。リナ・インバースも、テレサ・テスタロッサも、シャナも、なるほど人気のあるヒロインではあるけれど、作品の魅力はそれだけではない。少なくとも、十人いれば十人感じる魅力がそれぞれ違う。だから、どこのファンの間でも「これこそがこの作品の最大の魅力だ」「いやこれこそが」と、それぞれの作品像がぶつかり合い、議論が起こります。ライトノベルというジャンルはキャラクター小説だ萌え小説だ言われているけれど、実際キャラ萌え「だけ」を武器にアニメ化されるか、レーベルの顔になるか、といったところまで人気を博した作品はないと言っていいでしょう。必ずバトルだとか、オカルトだとか、そういうものと組み合わせる。「萌え」なしに現在のライトノベルは成り立たないけれど、「萌え」だけしかないライトノベルもそうないのです。唯一例外っぽく見える「まぶらほ」は、そもそも作品を代表するような人気のある単体ヒロインの話を聞きません。


勿論、「ゼロ」がそれだけと言っているわけではありません。いや、実際のところそういう声ばかりが聞こえてくるのは事実です。ただ、この場合疑問に思うのは、この作品の魅力はルイズのツンデレにある、ということを、少なくとも否定する読者が見当たらないということです。王道展開もある。面白いテキストもある。でも、作品の魅力に占めるヒロインの魅力が、群を抜いて大きい。


これはどういうことなんでしょう。何故、「ゼロ」が単体ヒロインの魅力のみを武器としてこんなにも人気を得たのか。折からのツンデレブームに乗ったのは間違いないだろうけど。それだけ作者がルイズを魅力的に描けているということなのか。それとも、そういう時代が来ているということなのか。他に何か理由があるのか。


ところで、今まで意図的に無視してきたけど、ファンがみんな口を揃えて「このヒロインは可愛い」と言い、それ以外の要素はあまり褒められていない、レーベルの看板作品が、もう一つあります。それが「GOSICK」なわけだけど……そういえばこっちもツンデレとよく言われてますね。やっぱりツンデレブームは大きかった、という結論になっちゃうのかな。

フィルムコミックの価値って?

下に書いたかしまし公式FB巻末に、1話分のフィルムコミック(フィルムブックに非ず)が載っていたんですけど、こういう商品を最初に考えた人って誰なんでしょうね。アニメにはアニメの、漫画には漫画のよさがある。でも、映像で使われることを前提として描かれている絵をいくらコマで割ったところで、両者のいいとこ取りが出来るとは思えないんですが。せいぜいが、後からストーリーを思い出したりするのには便利だということと、実際にアニメDVDを買うよりはずっと安価に済むということぐらいで。他のメディアでは味わえない、フィルムコミックにしかないような何かってあるんでしょうか。それとも、あくまでファンアイテムであって、単体で考えちゃいけないのかな。



後から吹き出しや擬音が付け足されてたりするんですが、その浮いてること浮いてること。


でも、商品として昔から存在するからには、一定の購買層が存在するんだろうなあ。ま、私も小さい頃は「ドラゴンボール」のフィルムコミックを買ってた記憶があるんで、人のことは言えませんね。誰か、「これは!」というフィルムコミックがあれば、教えていただけませんでしょうか?

かしまし公式ファンブック

かしまし公式ファンブック


桂遊生丸のインタビュー目当てに衝動買いしちゃいました。ストーリーやグッズの紹介とか、価値を見出せないところも結構あって、コミックサイズで約1000円というのはなかなか痛手ではあったけど、犬上すくねのキャラ原案なんかも載ってたのは嬉しい誤算でした。以下、箇条書きでメモ。

  • (はずむを異性としてみた場合)「正直うっとおしいかも(笑)」「印象に残っているというか、一番イラっとした(笑)のが、「やす菜ちゃんのことが好きなんだ。でもとまりちゃんも離したくないんだ」っていうセリフですね。台本を読んだ時に、「うっそ〜、こんなこと言わなきゃいけないの?」って思いました。きっとはずむは、とまりが自分を好きなことが分かっているんですよ。意識はしていないかもしれないですけど、こう言えばとまりが絶対逃げないことを、本能的に分かってるんだと思います」by植田佳奈
  • 「吸い付くようなもち肌で、一番さわって抱き心地がいいのはやす菜です」(とまりに関して)「制服の時は多少つめものをしているかもしれません」(並子先生に関して)「多分、エステとかお金かけてるんじゃないかな。……すごく無駄ですね……。衣装持ちで勝負服とか勝負下着とかもいっぱい持ってそうですね……。それもすごく無駄ですね……」by桂遊生丸
  • 「えっ!?男の人ってそーなの!?」っていうような、男性ならではのツボに驚かされたことも何回かあります。私なりに当然男性読者の目線を意識して描いているつもりなんですけど、やっぱり超えられない一線はあるのかもしれないなあと。by桂遊生丸
  • 3巻ラストからは怒涛の展開で、驚く人が多いんじゃないかな。でも、そこから一気に物語自体が終わってしまうわけじゃない。ひとつの山を越えて、そこからまた新たな恋が始まっていく感じ。byあかほりさとる
  • やす菜は、初期原案ではお高くとまってるお嬢様だったとかとか。そっちの方が、あるいはアンチも今ほどにはうざがらなかったかも……。
  • 並子先生だけは、最初から水谷優子が演じると決まっていた。


そんな感じでした。並子先生の役割とか、はずむが女になってもあまり悩まないところとか、大体視聴者の疑問に思うことも、あかほりさとるがこれこれこうだから、と説明してはいるんだけど、じゃあどうしてそうしたかったのか、と言われると結局「それが面白いから」で済ませちゃってる辺り、深読みには向かない作品だなあと思いますよやっぱり。


個人的に最大の疑問だった、漫画版にどこまであかほりが関わっているのか、という点についてはこの本ではいまいち分からなかったんですが、公式サイトの書き込みで大分解消されました。わりと自由にやっているもんだと思ってたんですが、予想以上に原作者が書いてたんですね。