楽園 戦略拠点32098/長谷敏司/角川スニーカー文庫
第6回スニーカー大賞金賞受賞作。千年以上も星間戦争が続く中、敵が必死になって守る謎の星にたった一人潜入した兵士ヴァロワ。そこにいたのは敵のロボット兵ガダルバとマリアという女の子だけだった。2人との牧歌的な生活を通して戦争とその星のからくりに気付いていく。
明かされる真実ってのはあくまで舞台装置に過ぎず、戦争に支配された世界で生きてきた個人がそこから隔絶された唯一の平穏な「楽園」でどういう選択をするのか、みたいのがメイン。映像化したら映えそうな牧歌的な風景の描写が綺麗でした。武骨なロボットと女の子、という組み合わせも好み。最後まで当事者であるマリアが事態に気付いてないのが辛い……
この作品を好きになるかどうかって、とことんに無駄な描写を省いて200P未満にまで凝縮された文章にあると思う。決して下手ではないんだけど、文章と文章の繋がりがよく分からないところもあって、ちょっと読み難かった。あと、最終的にガダルバとヴァロワが出した結論は納得いくものではあったんだけど、マリアの問題について根本的な解決を図ろうとしないのも、やや疑問。
最後に、「最小旋回半径がこの星の直径より大きい」って表現が理屈としてよく理解できなかった。雰囲気としては分かるんだけども。
はるのあしおと/minori
インストールに必要な容量が3GBって未経験の領域だ。OPムービーに新海誠を使い話題になったminoriのゲーム。
えーと素直に面白いと思えました。こういうの佳作って言うんだろうな。東京で好きだった女性から「君なら立派な先生になれるよ」みたいなことを言われ、教師を目指して一念発起するも採用試験に落ち、その女性に告白することもなく田舎へ帰還。そこでしばらくひきこもっていたが、地元の女子高で臨時教員にならないかという話が舞い込んできて……というのが粗筋。
1人のシナリオにかかる時間が2、3時間で総コンプまで10時間前後と短いながら、しっかり作ってあります。イベントCGも多くちょこまか動かしたりと、ずっと立ち絵と向き合って話が進むということを避けてるように思えるので、逆にこれぐらいのプレイ時間じゃないと辛いのかも。
演出が凝ってるという話だったんだけど、こっちのマシンスペックが足りないので、箇所によっては逆効果に。特にマラソンの授業のシーンはガクガク……それともみんなこのくらいなんんだろうか。
個人的に不満だったのは絵かなあ。みんなロリなのはそういう傾向のゲームだからってことで納得できるんですけど、微妙に塗りとかアレなところが。原画は2人いて、一人はサークルちゅうにのKIMちーって人なんだけど、うーん……やっぱ紙媒体とゲームだと勝手が違うんだろうな。それと声。和役の人がちょっと素人くさい気がした。EDも、アニメーションは綺麗なのに歌ってる人が本職じゃないので、ちょっともったいない。
シナリオでは和、ゆづきシナリオ。キャラ単体だとゆづきが好き。
NHK教育・新日曜美術館「都市を変えるポップカルチャーOTAKU・おたく」
オタクとNEET特集をやらせたら本当にNHKは光る。真面目にやればやるほど、変にいじって受けを取ろうとする民放なんかよりずっと痛面白くなるなあ。あの苦笑を堪えきれないアナウンサーを見据える森川嘉一郎の目は、視線で人を殺せそうでした。あの微妙な雰囲気は、絶対民放では出せない。
肝心の内容はと言えば、展示内容を説明する他は基本的には森川嘉一郎著「趣都の誕生」と概要は一緒。オタクとマニアの違いは趣味に実体性があるかないか。大阪万博の時点では日本の、主に科学技術面での未来に希望を持っていた若者達がその後の日本の失墜から虚構に意味を見出すようになりオタクになった。趣味人が先導して現在の秋葉原がある……
出演した人は、斎藤環、大嶋優木(最初の画像の人)、米沢代表など。
気になったことが幾つか。まず、コミックマーケットが女性のイベントのように紹介されていたこと。や、起源や意味とかは別として、別に女性のイベントではないと思うんですけど……これは私が男だからかもしれないけど、テレビで紹介される時でも3日目の男性しかいない熱気ムンムンなイメージの方が強いと思うんですが。女性のオタクの人が分かりやすくオタクな言動をとるのがコミケだって話なんだろうか。ガンダムWの抱き枕なんかも写ってましたけどね。
二つ目。展示内容で、(恐らく)全てのサークルカットが模型に配置されていたこと。そんな気にすることでもないんだろうけど、サークルの人たちもイタリアの人たちに見られるとは思ってなかったでしょう。まーあの数を目を凝らして一つ一つ見てる人がいたかは分からないですけど。
三つ目。NHKは「甘き死よ、来たれ」をBGMに使うのは勘弁して下さい。ひょっとしたら展示の方で流れてたのかもしれないけど。「オタクやめて現実に帰れ」ってテーマの映画のBGMがこういう番組に使われることになんとも言えない皮肉を感じてしまいました。庵野も奥さんの尻の下で泣いてるに違いない。
再放送は今夜20:00から。
ドラゴンマガジン次号にて、賀東招二・秋田禎信、神坂一の三大作家によるビッグプロジェクトが明らかに。
http://d.hatena.ne.jp/moonphase/20050227
またコラボ?これは秋田公式サイトで言ってた連載物とは違うのかな?時期的に「スレイヤーズvsオーフェン」に関連した仕事だったりして。1人目の方は筆が早いとは言えないしアニメの脚本もあるんだから、これ以上余計な仕事させないでくれ富士見……にしても富士見の3大作家って、今だにこの3人なのね。売上げ的には今、賀東招二、鏡貴也、築地俊彦ぐらいが3強だと思ってるんだけど。
ローゼンの重大発表はアニメ関係という話。OVAとかかね。いくらなんでも、第2期決定というには早すぎる気もするけど。
あと気になったのはAIR総集編。30分で物語を集約って……ダイジェストのダイジェストですか。つうか全話終わった後の総集編て。なんかBS-i側の事情という噂も……
CD・DVD業界での初回版事情(2/25)
初回版は、「長期で」「作品」を売ることが出来ない、現在の市場の状況を映し出した商品といえると思います。
大量に押し出されるタイトルの波の中で、「より短期に」「より確実に」「より高い収益を出す」という流れの中で生まれてきた一つの方法なんだと思います。
実際、店頭に立ってる人にこういうこと言われる商法ってのもいかがなものか。つうか最近の「初回」「限定版」って、一部人気があるものを除けば結構時間が経っても手に入りそうなイメージがある。
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・うめのみがほう 日記絵 思い出したように霧香(2/26)
http://www4.osk.3web.ne.jp/~umekiti/
・KONCHIKIDOU バキュンバキューン
http://www.geocities.jp/konchikidou/
・PARADOX Thanks!1,000,000HIT!
http://paradox.axisz.jp/
・みずまんじゅう 日記絵 デコ秋葉(2/25)
http://akase-rai.web.infoseek.co.jp/
・ドッペルゲンガーアンデッド 日記絵 FLCLのハルコとタッくん(2/25)
http://kotopan.is-a-geek.com:8080/
・今日で29
http://zip.2chan.net/p/res/129558.htm
・姫ちゃんですよ!
http://up.2chan.net/q/res/482184.htm
・まこぴー
http://www.nanoha.jp/leafkey/kouko/bbsnote.cgi?fc=thread&log=14132&res=0-13
・小さな国のアリス
http://ex.x0.com/~emperor/oekaki/picture.cgi?mode=res_msg&resno=86047&sort=0&pagenow=&fnonow=