2009-01-07から1日間の記事一覧

文学少女と繋がれた愚者/野村美月/ファミ通文庫

題材は武者港時実篤『友情』。心葉の級友、芥川君が中心人物。題材が題材だけに俺の中のNTR魂がうずいたけれど、あんまり色っぽい表現はなかった。芥川君と美羽の関係が示唆される辺りにぞくぞく。

若きウェルテルの悩み/ゲーテ 竹山道雄:訳/岩波文庫

仕事はうまくいかず、女に惚れれば婚約者持ち。絶望した!八方塞な現状に絶望した!で、本当に自殺しちゃう。悲恋物として知られてるけど、どっちかというと自分を受け入れてくれない世間への恨みってのがまずあって、悲恋はその一端という気がしなくもなか…

異邦人/カミュ  窪田啓作:訳/新潮文庫

母親の葬式で涙を流さずすすめられたコーヒーを飲んで、翌日女とデートしたり海水浴に行ったりしてた。ふとしたことから殺人を犯すことになり、裁判でその辺りのことをツッコまれたら死刑になったでござる。 お通夜で寿司食うのって日本人くらいなのかなあ、…

アイ・アム/菅浩江/祥伝社文庫

医療用の女性型アンドロイドが、自分の存在に疑問を抱き始める。んー、なんか湿度高くてあんまり好きじゃなった。中篇だからストレートにこういう話になっちゃうのかなあ。ファンタジー作品にあるようなイメージの美しさはまるでなし。

豊饒の海(4) 天人五衰/三島由紀夫/新潮文庫

コカコーラコーラうるせーよ!あれか日本の伝統的風土を浸蝕する欧米文化の象徴としての云々……とかなのか。

陰翳礼賛/谷崎潤一郎/中公文庫

西洋人は闇を駆逐し、常に進取を求める。東洋人は陰翳を好み、古いものを尊ぶ。建築物でも少々陰翳を残しておいた方を日本人は好んできたし、食事も仄かな明かりの下の方が美味しく見える。女性にしても暗闇に包まれていた方が美しく、神秘的だ(アメリカのA…

必殺お捜し人(8) 虹色の財宝/小林めぐみ/富士見ファンタジア文庫

ヴィヴィアンの目から怪光線を浴び、気がついたら見知らぬ土地にいたウィル。途中サマドのジラやコーヒー野郎と再会しながら、ルミニタを探す。一方、バズとマギーは世界規模の陰謀に巻き込まれ……。 完結エピソードの前編なので、特に話すことがない。コーヒ…

続 夏目友人帳 #1「奪われた友人帳」

好評につき第2期スタート。ちょっと騒がしいっつーか、漫画ちっくな演出とその手のお姉さん(お兄さんでもいいけど)たちが喜びそうなネタが増えた以外は一期とほとんど変わりなしらん。

宇宙をかける少女 #1「孤高の魂」

『舞-HiMe』のサンライズと小原正和の美少女SFアニメ。キャラデザの鋭角的な髪型が90年代。『ケメコ』といい、最近こういうのが復活してきてるんだろうか……。お話は、あー、確かにルルさん@福山潤が登場してから加速しだしたけど……ふっつーに面白キャラでこ…

みなみけ おかえり #1「年の初めの」

第3期、っていうんだろうかこの場合。キャラデザを原作により近づけてぶーぶー言われる作品ってのも初めて見たかも。まあ、これが第1期だったらどうか分からないけど……話のテンション、雰囲気は1期に近い。EDを細田直人が担当してるのはなんかの罰ゲームなん…

黒神 #1「三位一在」

原作は、ヤングガンガン掲載時にぱらぱら眺めてた程度。これってサンライズ制作だったんだ……。『デルトラ』に引き続き西村博之は海外繋がりのアニメに参加。当然アクションシーンはけれん味満点。ただ、その分ナチュラルな暴力表現のえぐさは少林サッカーを…

源氏物語千年紀 Genji #1「光る君」

いつも通り……というほど観てないけど、まあ『AIR』の時の印象とそれほど変わらない出崎作品だった。CV杉田はもう何やっても胡散臭い。遠藤綾の気品のある声はどうしても我等が女王ことアンジェさんを連想してしまった。鶴ひろみは『RD』に続いてエロいおばさ…

Kiss×Sis #0

お色気のノリが10年前のワンダフルアニメみたい。そういえば『まほろまてぃっく』もTBS系だったなあ。