2009-01-01から1日間の記事一覧

文学少女と飢え乾く幽霊/野村美月/ファミ通文庫

題材はエミリー・ブロンテ『嵐が丘』。これからのシリーズを引っ張っていくキャラである流人君登場。ネタ元に勝るとも劣らないパワーを感じた。でも、それは以降このシリーズではずっと続くので、別に元ネタ関係ないかもしれない。

豊饒の海(3) 暁の寺/三島由紀夫/新潮文庫

シャムの姫と地位も名誉も権力もある覗き爺。 姫の一言で、急に女官たちがざわめき立ち、姫を取り囲んで、旋じ風がころがるやうに、本多を置き去りにして行ったのがおどろかれたが、目ざす小館を見て、本多にも納得が行った。姫は尿意を催ほしたのである。姫…

必殺お捜し人(7) 紋章の秘密/小林めぐみ/富士見ファンタジア文庫

貴族である幼なじみ男女の結婚をぶち壊す、というエンゼルハートクラブにあるまじき依頼。もしくは、ラストエピソードの序章。 前巻での「捜し屋が人や物を見つけても誰もが喜ぶとは限らない」という教訓はちゃんとウィルたちの中に根をおろしてるみたいで、…

ゼロの使い魔(6) 贖罪の炎赤石/ヤマグチノボル/MF文庫J

大戦争だぜヤーハー!学徒出陣だー女子供は竹槍を持てー!とかそんな。あとルイズの実家への一時的な帰宅。意外だったのは、アンリエッタやアニエスに作中の正義を与えなかったことだろうか。生々しいといえばその通りだし、ヤなキャラといえばヤなキャラ。…

琥珀の心臓/瀬尾つかさ/富士見ファンタジア文庫

修学旅行をしていたと思ったらクラス丸ごと戦乱の(?)異世界にいた。少女は何故かロボットに乗って戦うことになった。第17回ファンタジア長編小説大賞審査委員特別賞受賞作。 テーマ優先、ってこういうことを言うのかなあ。有能で性格もいい主人公たち3人と…

藤井寺さんと平野くん 熱海のこと/樺薫 原作:坂口安吾/小学館ガガガ文庫

野球小説、つっても熱血だったり魔球だったりするわけではなく、彼等を見ている観客側、大投手の血を引く娘と野球オタの少年が過去の事件について語り合う、という話。坂口安吾「投手殺人事件」の跳訳。 『めいたん』から引き続き、着想はいいんだけど料理の…

天体戦士サンレッド #14

原作では別々の話をミックスするってこのアニメでは初めて?違和感はない、というかむしろ原作では怒ってたヴァンプ様が機嫌直したのは天ぷら持ってきたかよ子さんのおかげだったのが、アニメではアーマータイガー君に見せ場を与えてうまいこと機嫌直すきっ…

喰霊(1)〜(8)/瀬川はじめ

比較的等身が高くデフォルメも少なくて、でもアクションはオサレで武器は面白ギミック満載というギャップが面白かったアニメに比べ、こちらは大体終始おちゃらけてて、コメディタッチ。まあこれはこれで。てか、アニメに比べれば好感度はまだ高い。