“文学少女”の後輩な僕が幽霊だったころ……/野村美月/エンターブレイン


文学少女シリーズ最終巻「半熟作家と“文学少女”な編集者」と、新シリーズ一巻目「“葵” ヒカルが地球にいたころ……」の帯についてくる応募券を送ると貰えるコラボ短編小冊子。文学少女シリーズから引き続き野村美月竹岡美穂による新シリーズってことで、出版社としてはうまく読者を誘導させたいんだろうな。この手の応募者全員サービスにしては結構しっかりした装丁。文芸部の部室で頭を打った心葉は幽体離脱してしまい、同じく幽霊であるヒカルに助けを乞う。お姫様を目覚めさせる定番といえば……?ってことでラストはニヤニヤできたけど、それよりも、遠子先輩のBL脳がどんどん悪化していってることが気になった。この設定が出てきたのって文学少女シリーズも後半に入ってからだったと思うんだけど、そんなに気に入ったのかしら。