ジュエルペット てぃんくる☆ #52「3つのねがいにドッキ☆ドキ!」

完全無欠の最終回。何度も「いい最終回だ」をやってきてだいぶハードルが上がってたわけだけど、それを軽々と乗り越えてみせた。OP・EDともに合唱というのは普通に考えたらくどいとは思うのだけど、それくらいしないと収まらないんだろうなあ、というほどの愛情に溢れていた。Cパート、通常EDとかぶせたかのように、疾走しながらみんなが一人ずつレアレアに帰っていく辺りは(ホラーっぽくもあったけどw)神がかってる。告白回もそうだったけど、問題解決してからの重力から解き放たれたかのような(文字通りだけど)疾走感がほんと気持ちいい。サンシャインへの橋渡しに思えなくもないエピソードを入れる辺りもニクい。心残りといえばジュディとサルファー先生が絡んでこなかったことくらいかな。どうやって絡めるか、と聞かれたら困るけど……。



この作品の魅力が主人公の桜あかりちゃんの魅力に依るものである、というのは以前にも書いたけど、もうちょい個人的な印象の話をすると、あかりちゃんってルックスも境遇もなんだか90年代末〜00年代初頭くらいに自分が触れたエロゲーヒロインとダブるんだよね(女児向けアニメ・少女漫画:エロゲーという軸で考えるとむしろ後者が前者にダブる、というべきなんだろうけど。主要スタッフがエロゲー原作の「ななついろ★ドロップス」からほぼそのまま移行してるってのも面白い。女児向けアニメ⇒エロゲー⇒女児向けアニメという流れを幻視してしまいそうになる)。観鈴ちんとか。そんなあかりちゃんが男主人公の力を借りず、ゆっくりと、でも着実に成長してみせた。そのことになんだかえらく感動してしまった。


好きなフレーズは「ミステリアスダイヤモンドフラッシュ」、変身シーンはあかりちゃんに次いでアルマちゃんが好きです。初登場時は特にどうも思わなかったんだけど、黒ストロング地雷姉っぷりが露呈するにつれて可愛く思えてきた。というか、この作品って魔法バトルからRPGラノベ的想像力を感じることがしばしばあって。エフェクトとかも妙に凝ってたりするし、この辺りの微笑ましくもかっこいい厨二マインドが自分に親しみを感じさせる一因だったのかなあと。



あかりちゃん以外ではその黒幕オーラで某所の人たちを怯えさせた巨乳女王のジュエリーナ様(高梁碧の気品ある声が最高でした)、ショタ教師のサルファー先生と、、ペットの中ではサフィーが好きでした。サフィーを落ち武者とか言われそうになったらは俺が出ていってそいつをやっつけてやる。UMAくんは、ヒロインのあかりちゃんにご執心だった大友一同をして「相手がUMA君じゃしょうがない」と言わしめた、近年稀に見るIKEMEN彼氏でした。