ピコピコ少年/押切蓮介

ピコピコ少年


自分は決してゲーオタではない。むしろ同年代のオタクとしては電源ゲーの知識は底辺レベルだろう。一応、ハードとしてはFC、SFC、GB、PS、PS2と一昔前まではその年代の一番メジャーなものくらいは所有していた。最初に購入したソフトは確か「ドラクエ3」で、以降各ジャンルの有名なタイトルをちょこちょことこなした。大学に入ってからはアーケードで音ゲー、PCを購入してエロゲーなんかもプレイした。


……どれも面白かったし、今の自分に影響を与えているのは確かだけど、それはなんというか、それだけのことだ。俺とお前は○○○に対して違う態度を取った。でも、態度を取らされたのはどちらも同じ。そこに同世代の紐帯ってのがある、というようなことを言ってた人がいたけど、まさにそんな感じ。あの時代は、ゲームを好きな人間も嫌いな人間もどうでもいい人間も、家庭用ハードを持っている人間も持っていない人間も、ゲームってものに対してなにがしかの態度を選択しなければならなかった。で、その中でたまたま自分はメジャータイトルをそこそこプレイする、という立場だった。それだけ。ゲームから何が学べるか、ゲームで友達が出来るか、そんなこと人それぞれに決まってる。ただ、ゲームってのが人間関係において重要な要素の一つだった時代と、社会というのがあったのは確かだ。そして、この漫画はゲームそのもの以上に、そういった時代・社会の子どもを描いている。しかも、あの押切蓮介が!これが面白くないはずがない。面白くないはずがないので面白かった。


「都内某遊園地で行われた声優ラジオの公開放送イベントで、バーチャーファイター対決(一勝したら声優のテレカ、二勝したらゲームギアがもらえる)において声優をボコボコにした話」って、実話だとしたら誰か詳細知らないかしら。「TO HEART」の話は、こう言ったらアレだけど他人の絵に似せようとするとキャラがあまり可愛くなくなるのかなあこの人なんてことを思った。他のオリジナルの女の子はいつも通り可愛いのに。俺のBrand New Heartはどこへ……。