東京タブロイド(1)(2)/水城正太郎/富士見ミステリー文庫

新都疾る少年記者―東京タブロイド (富士見ミステリー文庫)


「新都疾る少年記者」「白夜に響く黒猫の歌」の2巻。


「Dクラ」と共に初期富士ミスを支えた人気シリーズ。バリバリの理論派である新聞記者である主人公が、オカルトの匂いがぷんぷんする事件に挑む冒険ミステリー。戦後の昭和を舞台にしているんだけど、ラノベとして邪魔にならない程度に時代考証の成果を配置してて安心できた。社会派記者を目指して上京してきた理屈第一の少年が、オカルトネタばかりを扱うゴシップ誌で女性の同僚ばかりに囲まれる、というキャラ配置も面白かった。