青い花(4)/志村貴子

青い花 4巻 (F×COMICS)


なんとなく読み逃していた4巻をアニメの影響で買う。奥付を見たら既に3刷目なのにメッセージペーパーがちゃんとついてて感心した。


3巻の中盤までで1年生の入学から夏休み終了までを描き、飛んでクリスマスをやって、4巻冒頭でいきなり2年生になっていたでござる。ほんとに貴子ちゃんの漫画の時間経過は緩やか且つ唐突だわ。その間に杉本先輩(と川崎先輩)はあれだけ嵐を巻き起こしておきながらあっさり卒業・留学。でも先輩の起こした嵐の余韻はふみちゃんに、井汲さんにしっかり影響を与え、1年生の時は経験を積むだけ積んで内面的な変化をほとんど見せなかったあーちゃんが段々色んなことに気付き始めている。あんな兄でもいつの間にか恋をしているしな。最初この作品を読み始めた時、あーちゃんが佐々ちゃん@放浪息子とかぶってたのだけど、現状を考えるとやはり別人なのだなあ。そしてラストでふみちゃんがフフフ……セックス!セックス!(小学生か)。意識しまくってるあーちゃんは可愛い可愛い可愛いけど、個人的にはふみちゃんとはそういう関係になってほしいという願望がないので、「逃げてー!あーちゃん逃げてー!」とは思ってしまった。その後ふみちゃんは「キャベツ畑やコウノトリを信じている女のコに無修正ポルノをつきつける」ようなこと(誇張表現)をした自分に落ち込んでいましたとさ。


他には、後輩の2人はポジションはまだよく分からない。大野さんは天然総攻めキャラで、上田さんは鬼もといふみちゃんがいない藤ヶ谷であーちゃんとただならぬ関係になる、のか?あーちゃんは2年連続で隣の席の人と仲良くなってるんだな。現実でもそう珍しくはないけど、なんかそんなオーラが出てるんだろか。個人的には「みんなの期待がしゅるしゅるとしぼんで/なかったことになっていくのが/わかる」のページが絶妙でした。