碧陽学園生徒会議事録(1) 生徒会の一存/葵せきな/富士見ファンタジア文庫

生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)


ちょびちょび読み進めてる最中にアニメ化が発表されていた。賛否両論の問題作!的な煽りで売り出された作品。その割にほとんど「賛」の声のほうしか聞こえてこなかったのだけど、どうやら自分は「否」の方の人間だったみたいだ。


ギャグの面白いつまんないは、個人個人の趣味にかなり拠ると思うのでまあ殊更に言うことでもないんだけど(でもこの小説別に危なっかしいネタとかは扱ってないよね、とは思う。厨二病患者なので/ラノベでこの形式をやったのが新しい、とは言えなくもないんだろうか)、あの褒め殺し空間が受けつけなかった。1話ラストで、基本主人公の一人称なのに急に主人公不在の三人称パートが挿入されて、「バカで、ハーレムを作ろうなんて寝言ほざいてるけど、実はそのための努力もしてて結構いい奴なのよね」というようなことをわざわざヒロインたちに言わせる辺りとか、ううn、と思ってしまった。某所で「俺のことが大好きなアニメ美少女とのキャッキャウフフSS」を臆面もなく楽しんでる自分が、と思うと少々不思議でもあるけど。この辺りも「sneg?」とツッコむところなのかしらん。まあでも、面白かったと言ってる人の感想でもそこら辺は指摘されてるので、少し溜飲を下げることができた、かな。


……今、ふと、あとがきで「これはエンターテインメントだから!」「これはギャグだから!」とやたら連呼する作者は合わない、という法則を自分の中に見出した。やーまあ、作者には読者を「正しい読み方」に誘導する権利があってもいいとは思うけど、そう何度も何度も繰り返されると、な。


あと久々に(商品ページが改悪されてるので最近はいちいち見て回ることをしてない)はてなの感想を読んで回ってたら「賛」ばかりでもなかった。それでもせいぜい賛賛賛賛賛賛賛賛否否くらいだったけど。中でもこの人の感想は一言一句同意。