宮本武蔵(8)/吉川英治/吉川英治歴史時代文庫

宮本武蔵(八) (吉川英治歴史時代文庫)


最終巻。お互いに示し合わせることもなく、自然な流れで武蔵と小次郎は巌流島の決闘へ。7巻ではどうなることかと思ったけど、ここに来て全ての登場人物を強引に纏め上げる力技は凄いな。総じて、同じ吉川英治の小説では『三国志』と比べて登場人物が少なく武蔵という軸があるからか、ずっと読み易かった。少々行き当たりバッタリなところも見受けられたけど、そこは新聞連載、仕方がないところもあるのか。