マテリアルゴースト/葵せきな/富士見ファンタジア文庫

マテリアルゴースト (富士見ファンタジア文庫)


第17回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞。タイトル通り、半径2m圏内の幽霊が実体化するという特殊能力を持った主人公(自殺願望あり)の話。うまいこと言おうとして滑ってる感全開のコメディ部分、というか主人公の一人称パートが辛い。エロゲーのギャグパートを下手に他媒体に移植するとこんな感じになりそう。基本コメディだけど結構文章を詰め込むタイプ、という点で共通している作品としては『二ノ宮くん』の方が好み。こりゃコメディ要素を全面に押し出したっぽい同作者の『生徒会』シリーズも暫くは読まなくていいかな。