ライトノベルの絶版本とか新古書店のこととか
- この試み。作家の人は収入が増えるし、読者は過去の作品に気軽に触れられるしでよいことだらけだとは思うのだけど、現状、新品にさえ拘らなければ、15〜20年位前までの作品なら手に入れることにそれほど苦労してないんだよなあ、と空気を読まない自分本位な発言をしてみたり。30年、40年前となると分からない……というか、年月を経るごとに入手難度が上がることは確実だから、自分も新しいのより古いのを優先してるのだけど。
- ネット通販ならamazonマーケットプレイスやヤフオク、古本屋ならbook offや古本市場に加えマニア向けのものならまんだらけ、読むだけでいいのなら取り寄せサービスもある図書館を利用する手もある。これらの中には当然プレミアがついてるものもあるけれど、一部を除けばそんな極端に高いものはない。ネット通販ならそんなに手間もかからない。『東京忍者』とかも、言うほど入手困難ではないと思う。
- 先日行った秋葉原のまんだらけで、何故か電撃文庫から出版された『スターウォーズ』の小説に結構な値段がついてたけど、あれはまあ例外と言うかなんというか……。
- 書泉ブックセンターのライトノベルコーナーでは、「出版社品切れ重版未定フェア」とかやってたな。
- だから、自分が望むのはどっちかと言うと、雑誌連載が打ち切りで単行本になっていない作品とかかなあ。麻生俊平『めもりあるロマンス』、秋田禎信『オッサンのタマゴ』とか。川崎康宏『双角小隊』も雑誌掲載された短編があった筈。同人誌で出した小林めぐみ『続・大地にわたる声を聞け』なんてのもある。中村恵里加『ダブルブリッド』はhpに掲載された短編はどうなるんだろうか。秋山瑞人『おれはミサイル』、上遠野浩平『竹泡対談』、竹宮ゆゆこ『わたしたちの田村くん』……この辺りは、十分商品価値がありそうなので、いつか何らかの形で日の目を見てもよさそうだけど。あと、打ち切り作品の書き足しや完結。
- むしろ、件のサイトは、作品に「女子高生」とか「巨乳」とか「猫耳」とかタグ付けしてるのが面白い。以前妄想したラノベデータベース妄想がここに実現!
- こと新古書店に関しては快く思ってない人も多いけど、中高生時代の自分のラノベ生活はbookoffにかなり依存してたので、一概には悪く言えないんだよなあ。自分が住んでたのは北関東の一応県庁所在地だったけど、最新作やアニメ化された人気作を除けば、品揃えが一番よかったのは郊外型のbookoffだったという事実。今と違ってネット書店もなかったしなあ。最近は紀伊国屋書店なんかも進出してるらしいので、どうなってるか分かんないけど。地方の娯楽産業として、bookoffって結構でかい部分を担ってる気がしなくもない。
- ……ああ、でもこれって、出版社側からすると、地方でアニメ観れないから動画共有見逃してくれーっていうアレみたいなもんだったりするのかしら。そう考えると、ちょっと、ううむ。
- あんまり関係ない話なんだけど、先日小学校入りたてくらいの男子児童が妙にきょどきょどしながら立ち読みしてて、何読んでんのかなーと思ったら10年位前の遊人先生のお色気漫画で。bookoffすげーと思った。そういう出会いの場を提供してるってところが。古い作品新しい作品、人気がある作品ない作品を分け隔てなく(いや100円棚とか新作コーナーとかもあるにはあるけど)扱うってのもここの嫌われる点だけど、作品受容の観点からすると結構重要かも、と思う。
- でもまあ、1億円云々はかなりどうかとは思ったけど。