泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部/酒見賢一/文藝春秋

泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部


それにしてもこの酒見賢一ノリノリである。つーわけで、無責任三国志第弐部。今回は孔明劉備軍入団からそのデビュー戦・長坂坡の戦いまでをページを目一杯かけて描く。幾らなんでもこの進行速度は牛歩過ぎやしないかいと思うのだけど、どこまでこのシリーズを続けるかにもよる、のかな。そもそも孔明が出てきたのが、話がある程度進んでからだし、この巻の時点で劉備は既に50前後だという。三国志最大の見せ場といわれる赤壁の戦いまでもう間もない。主の劉備が死去するまでか、孔明自身が死ぬまでか……。


今回は、趙雲張飛の大暴れと、なんだかんだで民衆を惹きつけてしまう劉備の魔性を認めざるをえない孔明、がポイント。あとは、作者氏がJACRACのヒットマンに暗殺されないことを願うばかりです。少年よ神話になれ!