桜庭一樹『私の男』、直木賞受賞おめでとうございます

http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm
http://homepage1.nifty.com/naokiaward/kenkyu/toku138.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080116/acd0801162125005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080116/acd0801162242007-n1.htm


私の男

私の男


オラが村の桜庭どんがついに、というような持ち上げ方はちょっと気恥ずかしいのですが、なんだかんだ言って自分の面白がっているもの/人の知名度が上がること、認められていくことは嬉しいですね。副賞の100万円はやっぱり本に消えるんだろうか……。


せっかくなので、今までにこのサイトで書いてきた主な文章をまとめ。今読み返してみると気恥ずかしいものもありますが。


そして肝心の『私の男』の感想がないというオチ。

一夜明けて

少し落ち着いたところで。ラノベ読みの人が、一様に『GOSICK』(と『荒野の恋』。どうでもいいけど直木賞候補者に井上荒野なんて名前の人がいたのね。いのうえあれの、と読むらしい。父親も小説家)の心配をしていて笑った。いや、自分も散々荒野まだか荒野まだかーと叫んでいたし、「少女を書くことには満足した」発言には藤本ひとみかアンタは、とツッコんでしまったのだけど。でも、『GOSICK』に関しては以前文庫で続けていきます宣言もしてるし、何よりあそこまで他人、というか読者の目を意識していてそれに器用に応えられる人が、そんな無碍なことするかなあ、と思ってるので、そこまで心配はしてません。あの手の早い人が『GOSICK』に関しては昨年4月以来新刊が出てないのはちょっと不安ですが、まあ多分大丈夫でしょう。つうか、売れてないから続きが出せない、とかならともかく本人の一存でどうにかなるだろう問題に対しては、ファンの人はもうちょっと信じてやってもいいんじゃないの、とか。


……ハードカバー、もしくは角川文庫でイラストなしで出し直しになるのか、ってのは多分に商業的な問題も含むだろうから、なんとも言えないけど。少なくとも本人に関しては、あれほどあとがきで武田日向のイラスト最高傑作級〜!と叫んでた人にそういう意識があるとは思えないかなあ。ハードカバーで武田日向のイラストを前面に押し出して出版、とかならちょっと見てみたいけど。


そういった不安を払拭するためにも、受賞後第一作は『GOSICK』もしくは『荒野』でお願いしたい、というファンの我侭。なんか編集合戦が起こってるし。見てらんない。

ライトノベル畑出身、直木賞作家の系譜

http://nununi.net/cgi/archives/002064.html


明確に少年向けレーベルメインで書いてた人では、桜庭が初めて?乙一の時も思ったけど、ジャンプJ-BOOKSはどう分類していいのか、いまだによく分かんない。しかし、見事に女性ばかりですね。少女小説の路線、というのもあるんだろうけど、なんとなく女性の書き手のがなんというか「ブンガク」とか「文芸」とかいうものに対して意識的ではあるような気もする。昔から。


男性作家では、候補になったのは清水義範古川日出男なんかが広義のライトノベルレーベルから出版してはいるのね。

メディアにおける扱いの不遇さとか

お上品なブンガクとやらを扱うメディアの部署の方々ってのは桜庭さんの積み上げてきたものって奴をほとんど見知ってない感じがあってそれが証拠に直木賞の会見で、少女を描いてきたとかいった通り一遍の評価はあってもじゃあ具体的にどんな作品でどれほどの描き方をしてきたかってあたりについて、認知している感じがまるでなくって

http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/nikko.html