主人公のキャラクターと語り手の視点メモ

主人公、というのが違うなら話を主導するキャラクター、とか。

作品 主人公 語り手
少女小説家は死なない! 火村センセ 朝倉米子(コメント欄からご指摘受けました)
丘の家のミッキー ミッキー ミッキー
毒島獣太シリーズ(サイコダイバー 毒島獣太 毒島獣太
スレイヤーズ リナ リナ
メルヴィ&カシム メルヴィ カシム
魔術士オーフェン オーフェン 作者
ヤマモトヨーコ ヨーコ ヨーコ/作者
薬師寺涼子の怪奇事件簿 涼子 泉田警部補
ラグナロク リロイ ラグナロク
NHKにようこそ! 佐藤くん 佐藤くん
GOTH リストカット事件
BASTARD!!-黒い虹- D・S 作者
戯言シリーズ いーちゃん いーちゃん
涼宮ハルヒ ハルヒ キョン
銀盤カレイドスコープ タズサ タズサ
食卓にビールを


丘の家のミッキー』は、多分これらの作品の中で一番成長要素がある作品。当然ながら開始当初の主人公は狭い社会の中で育った未成熟な人間として描かれていて、そんな主人公の一人称、というのは自分にとってちょっと辛いところがあった。『サイコダイバー』シリーズの毒島獣太は、『BASTARD!!』のダーク・シュナイダーのモデルになったとかなんとかいう超絶美形主人公。『ヤマモトヨーコ』は一人称と三人称が場面場面で切り替わる。『薬師寺涼子』の泉田警部補は、やたら愚痴っぽい。涼子が非常識であることは疑いを持っていないんだけど、それ以上に警察上層部や政治家、マスコミといった連中の欲深さ、身勝手さを嫌っていて、でもそれをあまり表に出さず延々と地の文で愚痴る。あるいは、そんな彼だからこそ涼子の傍若無人さに惹かれているのかもしれない。『GOTH』の主人公は、他の極端な性格付けをされた人たちとは対極で、内面が全く語られず、それが逆に個性になっている。