選択肢の多さが人を幸せにするとは限らない、という話

3月に、田中哲弥大久保町の決闘』がハヤカワから復刊されました。『大久保町は燃えているか』『さらば、愛しき大久保町』も続くらしいです。『決闘』のみしか手に入っていない自分には有り難い知らせだったんですが……なんで、今になって古本屋で『燃えているか』(電撃文庫版)を発見するかなあ。思わず買っちゃったけど、これで意地でも『さらば』まで電撃文庫版まで集めたくなってしまった。


この件に限らず、微妙にレアなシリーズを探していると、タイミングが悪いことはありますよね。ヤフオクで高値で落としたと思ったら復刊されたり、シリーズ物の内1巻だけ手に入った途端、全巻セットが見つかったり。最近の私の事例だと、キム・ニューマンドラキュラ紀元』シリーズや、米澤穂信愚者のエンドロール』(の角川スニーカー文庫ミステリ倶楽部の版が欲しかった。結局角川文庫版を買っちゃったけど)がそんな感じ。基本的に「初めてのシリーズ物はいきなりまとめ買いしない」「複数のverがある作品はなるべく一番最初に発表されたものが欲しい」「ネット書店はできる限り使わない」という自分の中での決め事が、面倒を増やしてる感じ。選択肢が増えたからと言って幸せを享受出来るとは限らないんだなあ。