[アニメ]おとぎ銃士赤ずきん#39「さよなら赤ずきん」

どうでもよさそうな小ネタが面白かった。どうでもよさそうなところに目をつけるのがオタクの見方だとすれば、このアニメはまさしくオタクアニメの典型だったんじゃないでしょうか。


意外だったのは、主人公の草太さんが誰ともくっつかなかったこと。基本パーティーが男1人に女4人、獣2匹とハーレム状態で、CMなんかを見てる限り大きなお友達を購買層の一つとしていることは確かだったのに、話が恋愛方面にほとんど振られない。時々、思い出したように白雪が草太さんにちょっかい出してりんごさんがぷりぷり怒ったりしてたけど、それもテンプレのやりとりに留まっていました。肝心の草太さんが花より団子ならぬ女より花っていう、思春期男子らしからぬ人だったので、それ以上進展しようがないんですよね。そういえば、りんごさんとハーメルンも何回かフラグが成立しかけてたけど、結局どうにもならなかったなあ。


この事実にスタッフの何らかの意図が込められている、ということは多分ないと思いますけど、なんだか新鮮ではありました。結局、ハーレム物で楽しいのって序盤の可愛い女の子に囲まれて呑気にキャッキャウフフしてる時で、本格的に恋愛が進行して修羅場が始まると見てて辛い。最終的にヒロインから脱落したキャラが割を食ったりもする。ならいっそキャラ同士の立ち位置は固定で誰とも本格的な恋愛に持ち込まないままハーレムを維持させとけ!……っていう視聴者の要望が形になって現れたのかなーとか。いや絶対ないだろうけど。