大人になれないまま成熟するために 前略。「ぼく」としか言えないオジサンたちへ/金原瑞人/洋泉社新書y

大人になれないまま成熟するために―前略。「ぼく」としか言えないオジさんたちへ (新書y)


弟子の方の瑞人が新刊を出さない(電撃hpで連載はしてるらしい。待ち遠しい)のでご登場願いました。20世紀後半、アメリカでのヤングアダルト文学の誕生と、日本への波及。何かと若者に説教したがる団塊世代への苦言。前者についてはアメリカの方の事情に多く枚数を取られていて、日本でのそれはちょっと駆け足気味。確か、『ライトノベルめった斬り』でもアメリカのヤングアダルトの成立事情とかはちょっと出てたけど、枚数的にも内容的にもあっちよりは詳しい。ただ、これ単体だと自分の望んでたものとはちょっと違うので、評価はし辛いなあ。自分の知っているライトノベルに繋がっていく線が見えない。団塊云々については、ノーコメント。


あと、一人称が「ぼく」の人って、作家とか、象牙の塔に住んでる人たちとか、その辺の傾向かと思ってたんですけど、世代的な話なのかな。あんまり関係ないような。