東京忍者/ぶらじま太郎/富士見ファンタジア文庫

東京忍者〈総集編〉 (富士見ファンタジア文庫)


変なライトノベルを語る上で必ず挙げられる一冊。これは、賞賛にしても罵倒にしても、内容そのものより、こういうものを出版できた/してしまった当時の富士見書房、ひいては業界に向けられるべきなのかな。読む価値、ということになるとやや抽象的過ぎるけど、面白いかどうか、という観点からこれを探し求めると……どうなんだろう。面白くないと言えば嘘になるかもしれないけど、面白いと断言していいのかどうかは悩む。


ちなみに、同じ富士見書房の『激突カンフーファイター』と比べると、『カンフーファイター』が一点突破型であるのに対し、こちらは全方位型、なんでもアリという気がしました。『戦う少女と残酷な少年 ブロークン・フィスト』が点の攻撃なら、こちらは面の攻撃。似てそうな性質を挙げるとするなら……『学園キノ』、とか?全然違うかも。


しかし、特撮ヒーロー物の要素取り入れた作品って多いですね。魔法少女物もそうだけど、ある種の様式美が存在するからやり易いのかなあ。偉大なのは東映なり。