とらドラ4!/竹宮ゆゆこ/電撃文庫

とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)


夏休み、好きなあの娘と海辺の別荘へ、の巻。『ヘルシング』少佐演説のパロディらしき文章があったけど、途中で切れてるためにパロディかどうかちょっと迷った。あれって長大さが面白さの一つになってるだけに、気軽にパロディとして使うにはちょっと向かないよなあ。

そういえば、大河が釘宮ボイスだという人もいる*1ようだけど、リッパーさんのオタク脳は亜美の台詞を宍戸留美ボイスで変換してくれやがる*2のでありました。みのりんは誰かなあ、うーん。


http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20070107#p1より


亜美:宍戸留美、というのは十分にアリだと思うけど、あえて亜美:小清水あみすけ、というのを推したいです。いや亜美つながりというわけではなく。

あと、竜児は実に可愛いですね。これはゆゆさまが女性であることも関係あるかと思いますが、前作の『わたしたちの田村くん』とも共通して、主人公の男キャラに乙女視点からの魅力が標準装備されてる。ラブコメの主人公ゆうと、たいていはスケベかヘタレの二者択一でそれ以上の色づけはあまりなされないような気がしますが、竜児には、その恥らう仕草や少しでも実乃梨に喜んでもらおうとする健気な努力に《恋する男の子》としての姿が描かれている。大河や亜美への自然体の優しさからも、決して男性読者が感情移入しやすいよう均一に作られた男主人公キャラではない《格好良さ》が滲み出てた。


http://d.hatena.ne.jp/otogi/20070111#p1より


均一化されてるされてないという話はともかく。ああいう男の子像ってのは、女性作家の人が書いてるからこそだよなあ、とは思いました。