よつばと!(6)/あずまきよひこ

よつばと! (6) (電撃コミックス)


「今日も世界はひろがっていく。」夏休み、というのは楽しかった子どもの頃の象徴として使われやすいのだけど、それが終わって、よつばは大人になるために色んなことを吸収していく。自転車を手に入れて行動範囲は広まり、働くことを覚え、語彙も増え、綾瀬家以外にも近所に知り合いができ(あのばーちゃんって、花キューピッドの時の人ですよね?)、やらかしたことに対して言い訳したりして、単純にいいことばかりではないのだけど、それを恐れずよつばは進む。以前は、よつばの世界が広がることが不安で仕方なかったのだけど、そんなことをものともせずよつばは進む。夏休みが終わる=子ども時代が終わる、というのは寂しいけれど、そう悪いことばかりでもない。非日常的な出会いは、なにも夏休みだけに転がっているとは限らない。ハレとケ、というのは普通に生きてる限り地続きで、明確な境界線を引けるような概念じゃない。


みんな言ってますけど、自転車でふーかの高校に行った回の後のフォローがいいですね。ちゃんと「きんしん」してる辺りが。それと、よつばがふーかに牛乳を届けるのにあれだけ拘ったのは、エクレアの回のシュークリームの件から繋がってるのかな、と思った。よつば本人はそこら辺の事情は知らないんだろうけど、そこら辺ほっとかない辺りは作者の倫理感なんだろか、とか。


あーおいしいぎゅうにゅういいぎゅうにゅう飲みてー。でも家にあるのは低脂肪牛乳なのでした。うちにもぎゅうにゅうはいたつ来ないかなー。どんなときでもぎゅうにゅうだぞ?


私が初めて自転車乗ったのって、いつだったかなー……