十二国記 月の影 影の海/小野不由美/講談社X文庫ホワイトハート

月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)


なんか「星界」に「京極堂」にこれと、大作が続きますが、えっちらおっちら読み出しました。ホワイトハート版か講談社文庫版か、ってのはちょっと迷ったんですが、最初に世に出た状態で読みたかったので、こっちに決定。


とにかく真面目で、暗い。下巻では多少上向きになったものの、遊び要素があんまりない、つーか。これの初版が92年。90年代前半のファンタジーって言ったら個人的には「スレイヤーズ」全盛(男の子文化圏と女の子文化圏の違いってのはあるかもしれないけど。てか、男の子文化圏でもひかわ玲子とか竹河聖とか五代ゆうとか小林めぐみとか、わりと真面目に(?)ファンタジーやってたのは女性のが多い気がする。いや小林めぐみは違うか)の頃で。あの裏でこんな物語が進行していたと思うと、なんか意味もなく感慨を覚えてしまったり。


世界観の方は、興味深いとは思ったけど、もう少し話が展開しないと面白みが分からないかなあ。とりあえず、神様がなまじ現実に近い存在だから(?)かえって神頼みとかしない、っていうのは面白いと思いました。