『空気系』とでも呼ぶべき作品群について。

http://blog.livedoor.jp/m_s_r/archives/50629525.html


以下メモ。

  • あずまんが」は序盤と終盤では色々様相が変わっていて、ここで言う定義に当てはまらないと思う。電撃大王で連載が始まった時、誰があの着地点を予想できただろうか、という話。
  • よつばと「ARIA」は、「空気系」という曖昧模糊とした呼び名からは思いもつかないほど作品世界の構築がしっかりしていて、強固に見える。前者はあずまきよひこの頭の中にしかない街で、後者は一応ヴェネツィアをモデルにしているという違いはあるけれど、だからこそ、独特の雰囲気が生まれる。その空間は異常なまでに穏やかな雰囲気で、いつまでも続けばいいのにと読者に思わせる。だからこそ、逆に終わり=作品世界を壊そうとするものが際立つ。綾瀬家の人たちがお盆にばーちゃんちに帰っていて留守だった時、よつばが綾瀬家の扉を叩いても誰も出てこなかったシーンのように。