BLOODLINK 獣と神と人/山下卓/ファミ通文庫

BLOODLINK―獣と神と人 (ファミ通文庫)


主人公の部屋には、毎晩のように隣の家に住んでいる9歳の女の子が、窓から訪ねてくる。彼女の名は秋月カンナ。五ヶ国語をマスターし、世界各国の研究機関から協力依頼を受けている天才美少女だった。


……なんか下からの並びだとストライクゾーンが異常に狭い人みたいですが、ふとそういう年齢層のヒロインを嗜みたくなっただけで、他意はないです。というか、今の時代オタクやろうと思ったらそういう作品をファッションとして消費せざるをえないよねきっと!


とりあえず、その手の作品としては非常にガチンコでした。主人公が自分のヒロインに対する感情を自覚し、それに周囲が感づいていき、やがて悲劇に結びつく。「円環少女」「SHI-NO」などと比べて主人公が非常に積極的というか拒まないというか自制しないからそういう印象を受けるのかなあ。大体こういう作品って、女の子の方が積極的ですよね。って、男の方が積極的なようだと、倫理上さすがにまずいか。


お話の方は、まだ序章ですね。色々と主人公がご都合通りに動きすぎ、というところもあるけど、気になるほどではないかな。むしろこれからの展開への妄想をかきたてられて、いい感じ。


文章の方でも、時々面白い言い回しがあるので、とりあえず次読んでみよう。