消費行動によるオタクの分類

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20060807/p2
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20060808/p3


辺りを読みながら考えたこと。

  1. そもそもオタクじゃない:アニメ、漫画、ゲームが映画や音楽などと並んで多くある趣味の一つに過ぎないという人。特定の趣味に対して偏見が少なく、面白そうならなんでも消費する。オタクコミュニティには基本的に所属しない。歴史や人間関係のしがらみといったものから解放されている。批評的な行動やオタク的な「教養」とは無縁。
  2. 批評的な行動はするけど、ジャンルに対する愛着は薄い:自分の専門分野からの分析なんかはするけど、特にアニメや漫画が好きというわけではない。イメージ的には、斎藤環とか東浩紀とかそこらへん。いやまあ、あくまでイメージです。
  3. オタクコミュニティに所属する、流行に敏感な人たち:多分、これがリンク先で言われてるような人たち。コミュニケーションのために作品がある。流行を追わないというのは、仲間内での流行をより広い世間でのそれに優先させてるだけ、という気もします。好きでもないアニメを実況したり、ネトゲにログインして雑談チャットしたり。同人で言うところのジャンルジプシー?人間関係を重視するという点では、ある意味非常に健全だと思いますけどね。
  4. 求道者としてのオタク:昔からのイメージ。歴史と教養を重視する。守備範囲も広い。
  5. やたら自分語りが多い:この日記を書いてる人。作品論より自分が作品に嵌っている/嵌っていたという事実が重要。私的な体験と作品をダブらせて語る。
  6. 作品に対する自分なりの指針が明確な人:年経た人だけが到達できるライン。既に専門分野も固まっている。自分語りをしても面白い。matakimikaの人とか。
  7. 日曜オタク:上と同じく年経たオタクだけど、違うのは批評的な行動にあまり積極的でないこと。知識はあっても、それを披露しようという気がない。作品を消費している間だけオタクでいる。趣味は趣味以外の何物でもない。割り切りがいい。
  8. 消費だけでなく、生産的な行動もする人:そのまんま作り手の人たち。消費が生産に発展というか、直結しているという意味ではGAINAXの人たちとか。


大体、コミュニティに所属するかしないか、流行に敏感かどうか、専門分野を持っているかいないか、語るか語らないか、また語るとしてその方向性はどういったものか、などで分類してみました。が、ちょーてきとー。


リンク先で気になったのは、いわゆる「ライトオタク」「ぬるオタ」というものの定義なんですけど、はたしてそれはオタクとしての在り方の問題なのか、それとも作品に対する知識の濃い薄いの問題なのか。いや、どっちでもいいっちゃいいんですけど。