BASTARD!!-暗黒の破壊神-(24)/萩原一至

BASTARD!! 24 (ジャンプコミックス)


何巻かに一度リセットがかかるので前巻の内容を覚えてなくともあまり問題ない、読者に優しい漫画の新刊です。

この前は2年、その前なんか15年も待たされた
今回はまだたったの4年だわ……
昔っからダーシュは私達を放っといてどこかで何かをやっていた

時には何年も……アンタ もう忘れちゃったの?


それに たとえダーシュに何かあったとして死んじゃったとしても……
死んでも 死んでも 何度死んでも 最後には必ず私達のところに帰ってきてくれる
だから……
ダーク・シュナイダーは不死身なのよ?


ここで不覚にも込み上げてくるものがあったあった私は、都合のいい読者なんだろうなあ……と思います。てか作者、これ絶対長年付き合ってきた読者の心境分かってて書いてますよね。その後の「テメエラもう1人前だな」のシーンは、なんか間抜けでしたけど。


(ヴァナディールや中つ国に旅行してきた影響だろうけど)エルフやドワーフ、ホビビット族(頭身がニコちゃん大王みたいでした)なんかがぞろぞろ出てきて、過去のキャラクターも復活して、懐かしい呪文とかを思い出したように使い出してと、なんだか強烈に方舟以前の雰囲気に戻りましたね。そうでもない?「重轟場暗黒洞」とか、あれ「魔王の指輪」ないと使えないんじゃなかったっけ?とも思ったけど、このタイミングで本編中一度しか使われないような呪文使うかー!といい具合に意表突かれました。


毎回毎回、褒められる絵は……なんかこれ、印刷の段階でかどうか知らないけど、デジタル作画の部分潰れてません?描きこんでくれるのはいいんだけど、それとは関係なく異様なまでに見辛い……つうかもうここまで来ると漫画って感じがあんまりしないですよね。そうそう、見辛いといえば「う・ん・ち・く」もフォント変えたのか知らないけど、微妙に見辛いです……こっちの視力が下がっただけかな?


しかし、私含めて、みんなよく飽きないですよね。や、この漫画に、じゃなくて、新刊が出る度に同じことを繰り返すことに。「まだやってたんだ」「アンスラ倒して終わってれば……」「完全版出す暇あるならちゃんと連載しろ」「前巻の内容忘れた」「で、次はいつ?」……なんかもう、一種の同窓会みたいなもんか。語る内容に意味があるのでなく、語ることそれ自体に意味があるのでしょう、とか。

関連リンク

http://www.geocities.jp/hio_annex/bastard/
http://www.ceres.dti.ne.jp/~k970531t/index.html
http://bastard-online.jp/


……あー、「重轟場暗黒洞」についてなんですが、あれか、サタンリングが、十賢者が作ったアンスラサクスのオプションであるのと同様に、同じく十賢者が作った竜戦士にも似たようなオプションが内蔵されてた、とか。そんな妄想。