封仙娘娘追宝録奮闘編(1) くちづけよりも熱い拳/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫

くちづけよりも熱い拳―封仙娘娘追宝録・奮闘編〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)


既に新刊は出ていますが、こちらも再読を始めました。本編と変わらず和穂と殷雷が宝貝の回収を行う短編集。一部ではこの作者の真価は短編にあると評判。
 

「バラの酔っ払い」「バラの酔っぱらい、ふたたび」

ダメ人間を見ているとほっとけなくてつい手助けしたくなるが、自分の宝貝としての属性ゆえ、ますます泥沼にはまらせてしまう。某スレの住人を惹きつけてやまない全ての酔っぱらいの味方、九鷲姉さん登場。考えてみると、女幹部、強気の幼馴染、博士キャラ、おっとりお嬢さん、怪力ロリ、クールニューティー、あれこれ教えてくれるお姉さん、ドジっ娘等々封仙の女性キャラのバリエーションのなんと多彩なことよ。そこらのハーレム物にも引けを取らないぜ!

「大地に蠢く花の王」

富士見短編名物、下らなさここに極まれりの回。時代がかった花の王の台詞回しと軽妙洒脱な殷雷の返しがいちいち笑えます。なんとなく、オーフェン無謀編のヒュキオエラ王子の話を思い出しました。下らなさではどっちも甲乙つけ難い。


相変わらず面白かったです。