機動戦艦ナデシコ The prince of darkness
テレビ版から3年後。火星の極冠遺跡を「火星の後継者」なるテロリスト集団が占拠する。ホシノ・ルリはかつての旧ナデシコクルーを集め、この奪還任務に当たることになる。
アキトがああいう風になったことに関しては、当時は気にならなかったけど今見返すと結構来るなあ。それだけ感情移入を深めてるってことでしょうか。でも、それよりは、80分という上映時間の短さが気になりました。結果、展開がスピーディーになったのはそれはそれでいいんだけど、終盤はやや性急過ぎ。ルリのハッキングでテロはほぼ鎮圧されたも同然だから、ナデシコCなんてほとんど活躍してないし。特にナデシコって色んな楽しみ方が用意されてた作品だから、どうしても詰め込み過ぎちゃって結果的に時間がなくなっちゃうのかなあ。「スレイヤーズ」と同時上映だったということも、制約を生んだんだろうけど。
ま、でも劇場版独自の設定やメカ周りやらは色々妄想の余地が広がって楽しかったですよ。ブラックサレナもかっこいい。林原めぐみ、三石琴乃、飯塚昭三、若本規夫なんかのゲスト声優の使い方も上手い。シリアスメインではあるけど、ちゃんとギャグも入れるなど遊び心も忘れてない。ああ、やっぱり自分はこの作品が好きなんだなあ、と再認識したのでした。