クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子/西尾維新/講談社ノベルス

クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社ノベルス)
文体や萌えキャラがどうこういうより、女装ネタをやってしまったというこの一事だけでラノベ認定してもいいような気がする。榊一郎によるとネタが尽きたラノベ作家の切り札が女装ネタらしいです。
今回はとにかく薄いですね。200ページ未満。講談社ノベルス20周年記念で出た「密室本」とやらの内の1冊だそうで。他のシリーズも軒並み薄いんだとか。無意味な戯言を壊れた蛇口のように延々と垂れ流すのが特徴なだけにどうしてもある程度の厚さがないとつまんない。ここらへんも奈須きのこと一緒か。殺伐とした状況の割に、主人公が「人類最強」の人と一緒にいて生還も約束されてるようなもんなんで、緊迫感まるでなし。学園内バトルロイヤルというネタは膨らませれば面白くなったと思うんだけどなあ……