フルメタルパニック! つづくオン・マイ・オウン/賀東招二/富士見ファンタジア文庫

つづくオン・マイ・オウン―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)
スレイヤーズからの伝統となっている書下ろしでシリアス長編、DM連載でコメディ短編という富士見フォーマットをこういう形でぶっ壊すとは。初っ端から急展開、フルスロットル。日常の崩壊、逃避行、味方本拠地への敵の侵攻、本土決戦、かつて倒した敵が量産されて復活、ラスボス自らの出撃。タイトル通りあからさまにラストで引きを見せてるだけに最終的なカタルシスはそれほどでないけど、全編通して燃える展開。特に印象深かったのはテッサか。あとがきやら冒頭の長々とした2ch描写やらは少々反発を覚えざるをえなかったけど、ここまでやられたらもう降参するしか。正直もにょるところはあるけど。
しかしこういう形で長編が進行してしまうと、これからコメディ短編に接する時、複雑な心境になりそうだ。