時空のクロスロード ピクニックは終末に/鷹見一幸/電撃文庫

時空のクロス・ロード―ピクニックは終末に (電撃文庫)


退屈な日常に鬱屈としていた主人公が、ふとしたことから疫病で滅びの憂き目に晒されている並行世界にワープしてしまい……という、よくある話。主人公がその世界と元々自分がいた世界を自由に行き来できるってことで主人公が一度逃げ出すというエピソードを描けたのはよかったけど、その割には命を懸けて並行世界の方に留まる(最終的には帰るんだけど)理由が弱いような気がした。あとそんな何度も行き来できるんならもうちょっと並行世界を簡単に救う方法があるんじゃないか、とも思いました。句読点ごとに必ず改行することに今時のラノベにしては珍しいほど執着してて、下半分は真っ白。むしろ読みにくかったです。やっぱり重い話を書くならそれなりに書き込まないと駄目ですね。