E.G.コンバット 2nd/秋山瑞人・☆よしみる(原作)/電撃文庫

E.G.コンバット〈2nd〉 (電撃文庫)


風邪ひいて頭痛くて鼻水と汗を大量にたらして眠ろうとするんだけど暑くて眠れない中で読んだ。相変わらず面白い、けどこういう時に読むと結構疲れるかも。というのも基本的にこの作品って何をするにもハイテンションで、躁鬱で言うならずっと躁躁躁躁躁って感じだから。それが味だとは思うんだけど……同じ秋山作品でも猫の地球儀辺りはもうちょっとテンションの高低があったような気がするなあ。


さて、今回は終始出ずっぱりでカデナのレズっぷりにますます磨きがかかってますな。つってもこの作品は「女子高生」と同じくノリ的になんかそれで(;´Д`)ハァハァするのを許さないところがあるんだけど、「女子高生」の馬鹿っぷりを許容できなかった私でもこれはなんとなく許容できてよし。


褒めてばかりもアレだったので欠点をば。まず、ルノア言うところの月と地球の情報格差ってのがイマイチ納得できなかった。この作品に限らず、秋山瑞人作品(特に「猫の地球儀」)ってのはどっちが絶対的に正しいとか間違ってるとかではなく、ただただ思想が違う者同士がぶつかり合うってのがあったと思うんだけど、今回はルノアが唯一実践を経験したってことで絶対に正しい、みたいな書き方をされてるのがなんか理不尽に感じてしまいました。つうか1巻冒頭で、私はてっきりルノアが何故か運だけで生き残ってしまって英雄に祀り上げられてしまった主人公の苦悩、みたいなのを描く話だと思ってたんだけどいつの間にかルノア最強になってるし。それともそれほど月と地球では違うってことなのかなあ。