銀河英雄伝説外伝1 星を砕く者/田中芳樹/徳間書店

銀河英雄伝説外伝〈1〉星を砕く者 (徳間文庫)


本編全10巻を読み終わってから間を置いて外伝に突入。登場人物が多いため本編ではあまり描写できなかった個人を一人一人掘り下げていく感じ。この巻は帝国側。ラインハルト、キルヒアイス、ミッターマイヤー、ロイエンタールの話。侯爵夫人が徐々に壊れていく様とか面白かったですよ。能力のある人ない人、勝者敗者が露骨に別れるこのシリーズで、普段は腐敗と無能の極みたいに描かれてる皇帝に珍しくラインハルトが圧倒される様は小気味よかった。そういう本編だと超人なキャラもこの頃は……みたいなのも書けてるし、うまく外伝として機能してると思います。


しかし、ラインハルトとキルヒアイスは本編以上にイチャイチャベタベタし過ぎ。そういう位置づけであったのは確かだけど、ここまであからさまだっけ?