2010-08-20から1日間の記事一覧

“文学少女”見習いの卒業/野村美月/ファミ通文庫

見習いシリーズ最終巻。前巻の引きで、「瞳ちゃんのあれはフェイクのように見せかけて実はやっぱり心葉に惚れた」というのを期待してたんだけど、そういうこともなく。 菜乃がちょっと強キャラすぎて、自分の望んだ方向とかはちょっと違ったかなー。あのラス…

お目出たき人/武者小路実篤/ほるぷ出版

……あれ?これ読んだ?この辺りの文豪の作品は色んな編まれ方で色んな作品集に収録されてるから、どれを読んだか記憶が曖昧でいかんなー。本来それを防止する意味での日記でもあったはずなんだけど……。 えーと、当時の結婚観念だからこそ成り立つ小説なのかな…

タコの丸かじり/東海林さだお/朝日新聞社

以前から読みたかった食のエッセイシリーズ1冊目。いちいち発想が面白かった。 自分たちの世代に対する距離感は結構愛着が持てる。 はたしてうな重を食べるのに前菜は必要なんだろうか。 デパートの食堂って自分が物心ついた頃には既に過去のものとなりつつ…

セロ弾きのゴーシュ/宮沢賢治/角川文庫

表題作含む短編集。 なんか昔読んだ時と印象が違うなあ。ゴーシュってこんな乱暴だったのか。あと、なんでかもっと長い話だと思い込んでいた。 そういえば「もかもか」って「やまなし」にあったな。魔術士オーフェンイーハトーブ編。何故今まで思い出さなか…

悪魔の手鞠歌/横溝正史/角川文庫

寒村で起こる見立て殺人。 後期の作品らしく、過去のシリーズのお約束を意識したような描写もちょいちょい出てきた。 最初に殺された(と思われる)爺様のキャラがこゆかったな。

螺旋王/夢枕獏 天野喜孝/徳間書店

詩画集。ナイス想像力。何故キマイラも最後までこのコンビでやってくれなかった……と言えるほど長く読者をやっているわけではないんだけどね。