“文学少女”見習いの卒業/野村美月/ファミ通文庫

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)


見習いシリーズ最終巻。前巻の引きで、「瞳ちゃんのあれはフェイクのように見せかけて実はやっぱり心葉に惚れた」というのを期待してたんだけど、そういうこともなく。
菜乃がちょっと強キャラすぎて、自分の望んだ方向とかはちょっと違ったかなー。あのラストは綺麗だったけど、挿話集の「恋をしろよ、文学少女!」には及ばず。そういう意味では、負けたヒロイン、というものを容赦なく描いた2巻目が白眉だった。
菜乃のこと書いた短編を遠子先輩はどんな気分で食べるんだろう。