その花びらにくちづけを 「あなたと恋人つなぎ」

その花びらにくちづけを「あなたと恋人つなぎ」 [DVD]


百合アダルトアニメ専門レーベル「ChuChu」デビュータイトル。「迷い猫オーバーラン!」原作絵師であるぺこ氏原画の18禁同人百合ゲーを、「ストパニ」の迫井政行監督、「苺ましまろ」「ストパニ」「ひぐらし」の坂井久太キャラデザ・作監・一人原画で18禁アニメ化。同時に坂井久太の画集(asin:4758011907)も発売。


寂しがり屋のちっちゃなお嬢様とベッドヤクザ気味世話焼きが終始いちゃいちゃちゅっちゅキャッキャウフフ。ゲットしてからもう何回もリピート再生してる。ニヤニヤが止まらない。アダルトアニメをBGVにするなんて初めてだ。坂井久太の細っこい線で描かれた女の子はどこも色っぽくて柔らかそうで下半身がムズムズするし、ソフトレズもハードレズも嫌いじゃないんだけど、何故かほとんどいやらしくは感じられなかった。より直接的に言うと、どこで抜いていいか困った。レズビアン物が抜きにくいとか絵が綺麗過ぎるとかいう以上に、なんかこうそういう気分にさせるための取っ掛かりに欠けるんだと思う。話の流れだとか、舞台だとか、シチュエーションだとか、女同士だからどうこうという背徳的な雰囲気だとか、そういうものがなくて、ただお互いのことを好きな女の子同士がごく自然に体を重ね合わせてるだけ。非18禁作品だけどむしろ同スタッフの「ストパニ」の方がそういうスイッチが幾つも配置されていたと思う。




(左上のは「たとえば地球温暖化を思い出して吹いた)



ただそれが製作側の意図したことにせよそうでないによせ、必ずしも悪いことじゃない。実用的なものは、大古典の「エスカレーション」(「ポップチェイサー」は男と絡んでるHシーンのほうが好き)や、もう少し最近のものだと「顔のない月」なんかに任せておけばいい。それより「ひだまりスケッチ」や「けいおん」なんかの比較的「ストーリーがない」と言われがちな作品にも良くも悪くもストーリーを見出してしまう(前者はそれがポジティブ要因、後者はネガティブ要因として)自分にとっては、本当に女の子がいちゃいちゃしているだけの作品を見出せたことのほうが重要だ。だからこそBGVにもできる。環境映像のように飽きもせず何度でも観てニヤニヤできる。観たいと思わせる。たとえそれがアダルトアニメであっても……というかストーリーに意味を見出さないなら、エロアニメのほうが活路を見出しやすいのかもしれない。


次があるなら「処女宮」でお願いします。もうブランド解散しちゃったけど、こっちならもう少し実用的な作品に仕上がるんじゃないかな。例のサブタイトルはカットで。


久々にこの手の記事書いたので。