2010-08-05 草枕/夏目漱石/新潮文庫 読了 「小説なんか読んだって、読まなくたって……」と眼中にはまるで小説の存在を認めていない。 「それじゃ、初から読んだって、仕舞から読んだって、いい加減な所をいい加減に読んだって、いい訳じゃありませんか。あなたの様にそう不思議がらないでもいいでしょう」 小説、というよりは抽象的な芸術論。